アリスのワンダーランド・タロット(缶入り)/The Wonderland Tarot (in a Tin)

スペック

  • ISBN(2016年版) 978-1-57281-879-8
  • カードサイズ:2.3” x 3.7”インチ
  • 缶サイズ:2.625” x 4.125”インチ
  • 言語:英語
  • 作者:Chris Abbey & Morgana Abbey/クリストファー・アビーとモルガナ・アビー

 

通称「不思議の国のアリスのタロット」、1989年版は黄色い箱に、初版のイラストレーター、ジョン・テニエルのタッチで描きあらわされた「鏡の国のアリス」が描かれたポケットサイズ=ミドルサイズのタロットでした。中古品が海外サイトで1~3万円で散見されています。

一時絶版と化しましたが、2016年に缶入りで再登場。同年、さっそくナディア・オフィスでも日本語解説書付きで取り扱わせていただき、今日に至っております。

ルイス・キャロルの最愛のキャラクター、マッドハッター(愚か者)、アリス(高位の女教皇)、ハンプティダンプティ(太陽)、白ウサギ(審判)などなどめくるめくアリスワールドの世界。狂ったお茶会のシーンに出くわす頃には、すっかりあなたもこのデッキの一員です。

アリス本全編に通じている精神をそのままに、チェスの世界観とビクトリア朝スタイルが貫かれています。

小アルカナは、イタリアのスートではなく、フランスのトランプに採用されているスートのマークも特徴です。このデッキは伝統的なカードゲームにも、タロット占いにも使用できるのです。

帽子の7

フラミンゴの8

しかし初版の絵を見て、「頭がでかすぎる!」キャロルは今イチ気に入らんと言ったのですよね。

さてさて小アルカナのスートは剣のフラミンゴ、棒のペッパーミル、カップの帽子、コインの牡蠣(カキ)と、どこまでも気まぐれ!

モルガナ姉妹たちは、アリスファンであろうとなかろうと、きっとチェシャ猫のようにニヤリと笑わずにはいられない! そんなデッキを作ることに専心したそうです。

 

大アルカナ/Majors

札のタイトルはあくまでもスタンダードな名称でつづられています。そのまま邦題も記します。

小アルカナ/Minors

PEPPERMILLS(コショウ引き)=wands

ACEと人物札4枚にはタイトルが記されています。スートはあきらかにオリジナルです。そのまま記しておきます。

コショウは刺激性の強い香辛料で知られていますが、発汗作用や滋養強壮力もあるためワンドの扱いなのでしょう。

ウェイト版をモティーフにしながらアリスの世界観でより一層コミカルで元気が出る札たちです。

HATS(帽子)=cups

ACEと人物札4枚にはタイトルが記されています。スートはあきらかにオリジナルです。そのまま記しておきます。

帽子は、かぶる者の地位や職業を暗示するもの。帽子のかぶり方、取り方で、人の心情を表すもの。深い入れ物の形をしているところから、人間のふところ、感情を象徴するものとも言えるでしょう。

FLAMINGOS(フラミンゴ)=swords

ACEと人物札4枚にはタイトルが記されています。スートはあきらかにオリジナルです。そのまま記しておきます。

翼をもつ鳥は、天界に属する天の使者であり、知恵あるものとして扱われます。古代エジプトのトキ、古代ヨーロッパのサギなど、細長いイメージの鳥たちは書記神や正義をつかさどる神として神聖視されていました。

OYSTERS(カキ)=coins

ACEと人物札4枚にはタイトルが記されています。スートはこのデッキのオリジナルです。そのまま記しておきます。

牡蠣(カキ)オイスターと書いたほうがよかったかもしれませんが、一種高級食材の部類に入るものでしょう。希少にして価値ある貝殻は食材のみならず装飾品などにも利用され、硬い貝殻は身を守るものの象徴とされ、護身のための魔術にも用いられてきました。

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アリスのワンダーランド・タロット(缶入り)/The Wonderland Tarot (in a Tin)” に対して2件のコメントがあります。

  1. にゃあ より:

    年明け早々ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
    さて、このデッキは、ライダー版をアリスワールドで焼き直したものですね。見慣れたライダー版の絵柄が、こういう解釈で表されるのか、と思うと、新鮮な印象を受けます。

    1. user より:

      いつもありがとうございます☆彡 本年も!
      今、ちょうど紅白観ながら。。しかし、音楽とともにタロットのイメージにいやされております。やはりいいですね、
      今年も何とか時間を決めてまだまだアップしていきたいと。氷川君のように気持ち新たになっております。しかし酔いも覚めましたねあの氷川君。。
      アルフィーみたいにあと40年、50年、やっていくんでしょうかね、何の意味があるのかもう。
      でもやはりあらゆるデッキの一枚一枚を伝えたい!
      どの1枚も欠けたら成立しないのですから。。

      さてさて、アリスのワンダーランドも結構、濃いいイメージですが、
      アルバのウェイトも濃いいタロットで、そこを強調するためにワンクリックで色調補正をかけました。腱鞘炎になりそうですww

      にゃあさんはスキャンした後のタロット画像は補正はかけるのでしょうか?
      次に予定しているのがLovers tarotというちょっと古い次代背景を持つもので、色調補正必須という感じですね。どうも薄い。
      ですが実物とのギャップが発生してしまうのは避けたいですね。
      いや眠いですが、私なりの2025をはじめることができ!
      皆々様のおかげとありがたく存じております。
      今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます☆

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