ミンキアーテ・タロット(エトルリア)/Minchiate Etruria:1725年

フィレンツェは、エトルリア人が住む町を起源とし、B.C.1世紀にローマの植民地として再建設された歴史を持つ、イタリア・トスカーナ州に属する都市です。
当初より「フロレンティア(Forenti=花盛りの 繁栄する)を意味するラテン語」と呼ばれ、現在でも「花の都」と呼ばれるイタリア最大の芸術の町。
そのフィレンツェ発祥の古いゲーム・カードがこの「ミンキアーテ・エトルリア/Minchiate Etruria」、通称「ミンキアーテ・タロット」です。

イタリアのカードメイカー・オスワルド氏により、2000部が翻刻され、通し番号付で限定販売されているもの。
フィレンツェの人々は、1526年から1543年のある時期に、デッキに抜本的な修正を加えました。「女教皇」を排除し、「教皇」を「皇帝」に変え、大アルカナを21枚としています。
さらに20枚の大アルカナが新たに加わっています。黄道十二宮の12枚、四要素(4つのエレメント)の4枚、そして、四美徳「慈愛」「信仰」「思慮(倹約)」「希望」表す4枚が加わり、一つのパックのカードの枚数は、78枚から97枚になりました。
このパックは、元々、ジェミニ/germiniと呼ばれていましたが、後に、ミンキアーテ/minchiateと呼ばれるようになります。このゲームがイタリア中で流行し、 ジェノバでは1930年代までプレーされ続けていたのでした。

総計21枚の大アルカナ、56枚の小アルカナ(16枚の人物札、および40枚の数札)があり、そして、四美徳を示す4枚、十二宮の12枚、四大エレメント(4つの要素)を示す4枚の札が加わった97枚のセットです。

こちらに掲載しているのは1985年の復刻版です。
・カードメイカー/出版社:Il Meneghello
・サイズ:おおよそ縦横 約10x7cm

以下、並びはローマ数字の順序でアップしております

31枚の大アルカナ

現在の大アルカナ相当

四要素

12星座

天体 他

小アルカナ

Wand

Cups

Swords

Coins

 

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